Thursday, October 13, 2016 5:42 PM

米、WTOにパネル要請 中国の輸出規制巡る紛争

 米通商代表部(USTR)は13日、中国が自動車や航空機などに使われる原材料の輸出を不当に規制しているとして世界貿易機関(WTO)に提訴した問題で、裁判の「一審」に当たる紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請したと発表した。

 USTRは7月に提訴し、9月に中国と協議したが、物別れに終わった。WTOは26日に開く紛争処理機関の会合でパネル設置の是非を審査する。

 USTRは、中国が国内メーカーを保護するため、銅や鉛、コバルトなど11種類の原材料を輸出する際に税金を課したり、輸出先の国ごとに割当量を決めたりしていると主張。原材料価格の上昇などで米国のメーカーは競争上不利な立場に置かれているとしている。(共同)