Friday, October 14, 2016 10:24 AM

退位、国会論議は年明け 特別法や「象徴天皇」焦点

 政府は天皇陛下の生前退位を巡り、来年の通常国会で与野党の議論を求める方向で調整に入った。政府の有識者会議が年明けにも整理した論点を国会に示し、意見集約を要請する。陛下一代に限って退位を認める特別法の是非や「象徴天皇」の在り方が焦点。複数の政府関係者が14日、明らかにした。有識者会議初会合は17日午後5時45分から安倍晋三首相も出席して官邸で開催する。

 国会の関与について、政府は当初、有識者会議が最終的な提言をまとめた後に議論を求めることも検討。だが、天皇の地位は「国民の総意に基づく」と定める憲法規定も踏まえ、論点を整理した段階から有識者と同時並行的に論議を進め、法整備に向けて幅広い合意につなげる必要があると判断した。

 国会は、衆参両院の正副議長が政府からの論点提示を受け、与野党の代表者らから意見を聴取する手順を想定している。(共同)