Friday, January 22, 2021 8:31 AM

日本精機、ポルシェ向けHUD開発でEBのツール活用

 日本精機は、ポルシェのEVスポーツ「タイカン」向けフロントガラス・ヘッドアップディスプレイ(HUD)の開発で、ドイツの車載ソフトウェア大手エレクトロビット(EB)の「EB GUIDE」を活用した。

 EBによると、このHUDはドライバーの視界内に情報を投影する技術で、「EB GUIDE」はHUDのソフトウェアとグラフィカルフレームワークに最適のツールを提供した。

 日本精機のソフトウェアエンジニアリング担当マネジャー、ラインハルト・レーナー氏は「EB GUIDEは開発を大幅に加速させ、初期段階でテストができるため市場投入までの時間を短縮できる最適なツール。展開と統合が簡単で顧客固有のニーズにも適応できる。EBはフルサービスサプライヤーとして必要な時にいつでもエンジニアリングのサポートやバックアップが受けられると分かっていたため、最初から期限内にポルシェにシステムを納品できる確信を持てた」と話している。

 「EB GUIDE」は、ユーザーインターフェイス(UI)を作成するために独自のモデルベースのアプローチを提供するHMI開発ツールチェーンで、これによって日本精機はUIのルックアンドフィールやロジックを開発するためのツールを確保し、ソフトウェアコーディングの必要性を最小限に抑えることができた。また「EB GUIDE」のオープンアーキテクチャーは「タイカン」のカスタム視覚効果の作成にも寄与した。

https://www.elektrobit.com/newsroom/nippon-seiki-and-eb-power-porsches-groundbreaking-taycan-head-up-display/