Thursday, April 15, 2021 4:45 AM

カタール航空、世界初のワクチン接種完了旅客便を飛ばす

 カタール航空(Qatar Airways)は4月6日、世界初の完全ワクチン接種済み旅客便を飛ばした。

 フォーブス誌によると、エアバスA350-1000の同便は、乗客188人、操縦士二人、乗務員18人の全員が新型コロナウイルス感染症コーヴィッド19(Covid-19)のワクチン接種を完全に終わらせた状態でドーハから飛び立った。

 新型コロナウイルス・パンデミックによってきわめて深刻な打撃を受けた航空業界にとって今回の旅客便は、コーヴィッド危機からできるだけ早く脱したい世界の航空各社に明るい材料を示したといえる。

 カタール航空は、搭乗者全員にワクチン接種完了の証明を義務づける世界で最初の航空会社だ。

 今回の旅客便の乗客らは、旅行代理店や報道機関、カタール航空の優良顧客で占められた。乗客らは飲食時以外ではマスク着用を義務づけられた。また、エコノミー・クラスの座席では隣を空席にして社会的距離の維持が実行された。

 同便には、同社の医療責任者ジョン・ロバーツ医師も同乗した。ワクチン接種が世界中で普及すれば、機内でのマスクや社会的距離の規則が徐々に緩和されるだろう、とロバーツ氏は話した。

 同社はまた、ウイルス感染対策として最新の非接触型機内娯楽システムを導入した。「ゼロ・タッチ」と呼ばれる同技術は、乗客が自身のモバイル端末と座席の娯楽システムを接続させ、QRコードをスキャンして認証語を入力することで、指触操作を一切することなく映画や音楽、そのほかのデジタル・コンテントを選んで再生できる。

 また、ドーハにあるカタール航空ハマッド国際空港は、スカイトラックス(Skytrax)5つ星のコーヴィッド19安全性最高位を中東とアジアで獲得した唯一の空港だ。同空港では、清掃ロボットと紫外線による消毒技術を搭載したロボットによって空港内のあらゆる接触点(座席、身体検査時の私物収納容器、荷物運搬台車)を完全に消毒する。さらに、機体も飛行が終わるたびに、それらのロボットが機内に持ち込まれ、機内のすみずみまで消毒される。

https://www.forbes.com/sites/ramseyqubein/2021/04/06/worlds-first-fully-vaccinated-flight-takes-off-from-qatar/?sh=1f060eb45d4b