Tuesday, May 18, 2021 10:34 AM

マレリとパンチ、EV用eアクスルのJV設立

 日欧自動車部品大手マレリ(Marelli)とベルギーの駆動系部品大手パンチ傘下パンチ・モーティブ・インターナショナル(PUNCH Motive International)は、電気自動車(EV)用のeアクスル(モーターとインバーター、ギヤを一体化した装置)を開発・生産する合弁事業(JV)を立ち上げる。

 マレリのプレスリリースによると、マレリはこのJVを通じて電動化シフトの加速を図る。合弁会社の名称はマレリ・エレクトリック・パワートレイン・ストラスブール(Marelli Electric Powertrain Strasbourg)。フランスのストラスブールにあるパンチの施設に本拠を置き、そこに生産、試作品製作、試験のための施設を整備する予定。

 マレリは、eアクスルのためにソフトウェアを含む電気モーターとインバーターを、パンチはギヤボックスのコンポーネントと開発・製造の専門知識を提供する。

 JVの大部分はマレリが所有する。最適化された統合eアクスル・ソリューションを研究し、特に欧州と米州市場向けにeアクスル・システムを開発・生産する。マレリのハネス・プレン電動パワートレイン事業EVP兼CEOは「新しい合弁事業は、当社のeモビリティー成長戦略における重要な節目だ。この協力を通じて当社は、電動パワートレインのフルシステムプロバイダーとして独自の製品を拡大し、当社のサーマルおよびバッテリー管理ソリューションでこれを補完していく」と話している。

 パンチはクリーンな水素エネルギー活用に向けた長期的なeモビリティー戦略を推進している。ギド・デュマレイCEOは「eアスクルの一部として減速機の主要プレイヤーになりたい。マレリとのパートナーシップで、化石燃料から電気、そして最終的にはクリーンな水素パワートレイン・システムに至る長期戦略の加速および実行が可能になる」と話している。

https://www.marelli.com/marelli-punch-motive-international-join-forces-for-electric-vehicle-e-axles/