Thursday, July 01, 2021 9:38 AM
国際航空輸送協会、トラベル・パスを推進
国際航空輸送協会(International Air Transport Association=IATA)は、最近に提供開始したデジタル・ヘルス・パスポート・アプリケーション「トラベル・パス(Travel Pass)」をダウンロードするよう国際線旅客機利用者らに呼びかけている。
シンプル・フライング誌によると、同アプリケーションは、利用客らが自身の新型コロナウイルス・ワクチン接種やウイルス検査の記録のほか、各種の旅行要件の情報を一元的に保存または参照可能にするものだ。IATAは、トラベル・パスを、利用客らが国際線に乗る際の業界標準にしようとねらっている。
世界各地でのワクチン接種の急増と感染者数の減少傾向を受けて、2021年後半には国際線の利用急増が確実視されるが、各国が各種の規定や規則、要件をそれぞれに定めているため、飛行機に乗るまでの過程は簡単ではない。
たとえば、ワクチン接種済みやウイルス検査の陰性結果、あるいは健康宣誓(信頼できる何らかの機関による健康証明)のすべてを別々の書類やアプリケーションで準備することは利用者らにとって非常に面倒だ。IATAは、そういった煩雑さを解消するためにトラベル・パスを市場投入した。
IATAはそれに加えて、タイマーティック(Timatic)というソフトウェアも発表した。タイマーティックは、新型コロナウイルスに関する国別の最新要件を航空会社に提供する。
タイマーティックの機能はトラベル・パスにも統合されている。利用客はそれによって行き先の国の入国要件を簡単に確認できる。同アプリケーションは、利用者が種々の入国要件を満たせるよう、付近のウイルス検査場所やそのほかの施設またはサービスに関する情報も提供する。
トラベル・パスは現在、多くの航空大手によって試験運用中だ。試験運用に参加している航空会社には、ブリティッシュ航空やシンガポール航空、LATAM航空が含まれる。トラベル・パスは数週間以内に正式運用される見通しだ。
https://simpleflying.com/iata-travel-pass-guide/