Monday, July 19, 2021 10:14 AM

リビアン、EVの納車延期〜9月に、半導体不足などで

 アマゾンやフォードが出資する新興電気自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブ(Rivian Automotive、ミシガン州)は、サプライチェーンなどの問題を理由に、同社初のEVの納車を予定より1カ月以上遅い9月に延期する。同社のスカリンジCEOが顧客あての書簡で明らかにした。

 ロイター通信によると、先行するEV大手テスラのライバル候補の1つと目されるリビアンは当初、電動ピックアップ・トラック「R1T」の納期を7月に予定していた。同じ時期に予定していたSUV「R1S」の納期も秋まで延期するという。

 ロイターが入手した書簡でスカリンジ氏は「(新型コロナウイルス)パンデミックの連鎖的な影響は、誰もが予想していたよりも大きな複合効果をもたらした」「施設の建設から機器の設置、車両部品の供給まですべてが影響を受けた」と説明した。

 半導体が世界的に不足する中、フォルクスワーゲン(VW)、フォード、ゼネラル・モーターズ(GM)などの自動車メーカーは家電メーカーに半導体市場を押さえられたため、生産量を削減せざるを得なくなっている。

 ブルームバーグ通信は5月、リビアンは21年後半に新規株式公開(IPO)を予定しており、約700億ドルの評価額を目標とする可能性があると報じた。