Thursday, July 29, 2021 2:53 AM

ボックス、法人向けに独自の電子署名機能を提供開始

 クラウド・ストレージおよびコンテント協業プラットフォームの新興企業ボックス(Box)は7月26日、独自の電子署名(e-signature)機能を提供開始した。

 同社は、オランダ拠点の電子署名新興企業サインリクエスト(SignRequest)を約半年前に買収している。今回発表された電子署名機能のボックス・サインは、サインリクエストの技術をボックスのプラットフォームに統合して純正機能として提供される。

 ボックスはこれまで、ドキュサイン(DocuSign)やヘローサイン(HelloSign)といった第三者サービスを経由して自社プラットフォームに組み込んで電子署名機能を提供してきた。

 ベンチャービート誌によると、遠隔勤務の一部が新型コロナウイルス・パンデミック収束後でも継続すると予想され、デジタル変革が業務効率化のカギとなるなか、契約書に署名するために出張を重ねてきた多くの企業人たちが電子署名に劇的に移行することが確実視される。

 そういった潮流は、多くの産業界でとっくに表面化している。遠隔勤務が世界規模で浸透したことから、デジタルID確認(digital identity verification=DIV)ソリューションへの支出は2020年春以降に激増し、有資格者の同席と署名を必須とする法的書類の署名や公証も仮想化された。

 ボックス・サインは、ボックスのウェブ・アプリケーション内で上限なしで書類を送信して電子署名をできるようにする。また、日付けとチェックボックス、テキスト、そして署名という標準的な書式に対応するため、ボックスを使わない会社が相手の場合でも、書類を電子的に送って署名をもらうことが可能だ。

 そのほか、電子的な守秘合意書や締め切り通知、そのほかの一般的な定形書類のひな形がボックス・サイン機能に含まれる。さらに、一つの書類に複数の人が同時に電子署名できる機能もあり、リアルタイムでの電子署名追跡機能もある。

 法人向けボックスを使っている顧客らは、追加料金なしでボックス・サインを利用できる。

https://venturebeat.com/2021/07/26/box-launches-native-e-signature-functionality-for-businesses/