Thursday, August 26, 2021 11:40 AM

キャスパーラブズ、AWSマーケットプレイスに参加

 ブロックチェーン技術を開発するスイス拠点の新興企業キャスパーラブズ(CasperLabs)は8月24日、アマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)との提携を発表した。

 グローブ・ニューズワイヤーによると、キャスパー・ネットワーク(Casper Network)を法人向けに提供するキャスパーラブズは、2021年3月の市場投入以来、エネルギー効率の高さといった長所を武器に多くの会社に採用されてきた、と同社は説明している。

 「キャスパー・ネットワークは、ブロックチェーン技術に関心を寄せているもののオープン・ソース・プロジェクトでは実現できない高水準の専用サービスとサポートを必要とする会社にとって魅力的な選択肢を提供している」と、同社のムリナル・マノハーCEOは説明している。

 AWSとの提携によって、キャスパー・ネットワークの利用者らは、ノードを直接導入してAWSの製品テスト機能のためのプライベート接続網を設計できるようになる。AWSは、約190ヵ国で提供されているため、世界各地のキャスパー・ネットワークのノード・オペレーターらが、すばやく安全にノードを公共接続網に接続できる。たとえば、スマート契約やそのほかの業務用ソリューションを構築する開発者らが、キャスパーのノードを使って製品をすばやく開発し試験できる。

 「キャスパー・ネットワークにとって重要なだけでなく、ブロックチェーン技術が主流の技術となるうえで重要だ」「当社は、ウェブ3環境でソリューションを設計し、試験し、導入できるようにすることをつねに目指してきた」「AWSと直接的に協力することで、はるかに大規模にそれを実現できる」と、マノハー氏は話した。

 ウェブ3とは、ブロックチェーン技術によって実現されようとしている次世代のウェブの世界を指す概念。

 AWSマーケットプレイス(AWS Marketplace)の責任者マータ・ウィテカー氏によると、世界中のイーサリアムの全ワークロードの25%が現在、AWSで動作している。「キャスパー・ネットワークのブロックチェーン製品をAWSマーケットプレイスで提供できるのは喜ばしいことだ。世界のどこからでもウェブ3技術の利点を活用できるようになる」とウィテカー氏は述べた。

https://www.globenewswire.com/news-release/2021/08/24/2285511/0/en/CasperLabs-Joins-AWS-Marketplace-to-Expand-Developer-Access-to-Its-Enterprise-Blockchain.html