Tuesday, October 26, 2021 10:14 AM

蘭の法医学研究所、テスラ車の運転データを解読

 オランダ政府の法医学研究所(NFI)は、電気自動車(EV)大手テスラが厳重に保護してきた運転データ保管システムを解読し、これまで知られていたよりもはるかに多くのデータがあることを発見した。事故調査に役立つ豊富な情報が得られることになる。

■責任の所在明確に

 ロイター通信によると、テスラ車が事故データを保管していることは以前から知られていたが、今回の復号化(暗号解読)により、車載システムが事故発生時の速度、アクセルペダルの位置、ハンドルの角度、ブレーキの使用状況を記録して同社の先進運転支援システム(ADAS)「オートパイロット」の操作に関する情報を保管し、車の使用方法に応じてそのデータを1年以上保存できることが分かった。

 NFIのデジタル調査員フランシス・ホーヘンダイク氏は「これらのデータには、法医学捜査官や交通事故アナリスト向けの情報が豊富に含まれ、死傷者が出た事故の捜査に役立つ可能性がある」と話している。

 NFIは客観的な調査を行うため、テスラにデータ提出を求める代わりにデータログを分解・解析して車両の情報を取得した。この結果、例えば「オートパイロット」を使用中のテスラ車が急ブレーキをかけた前の車に追突した事故の調査では、テスラのドライバーは車の運転再開を求める警告に対し予想される時間内に反応したが、交通量の多い状況でテスラ車が前の車両に近づき過ぎていたために衝突したことが分かった。NFIの別の調査官は「車間距離の責任者は車かドライバーかということになるので、これは興味深い」と述べた。