Friday, December 10, 2021 9:07 AM

ノキア、5Gでのホログラフィック通話を可能に

 ノキア(Nokia)とシティーファイバー(CityFibre)は、5G通信網でのホログラフィック通話を含む複数の新たな通信技術の試験に成功したことを報告した。

 エレクトロニクス360誌によると、ノキアは、25Gの受動光通信網(passive optic network=PON)を使った基幹接続設備につながる三つの5G信号中継所を整備した試験場をグラスゴウ大学内に設置し、各種の試験を実施してきた。

 同ファイバーは、XGS-PONを使って信号を転送し、ノキアはそれによって、複数の波長がPON上に共存できることを実証した。

 グラスゴウ大学では、その5G試験場を使って法人向け商業利用の可能性を研究している。それらには、高速無線遠隔操作や機械腕(ロボティック・アーム)、6K動画逐次配信、そしてホログラフィック通話がある。ホログラフィックとは、光線によって立体映像を現実空間に映し出す光学技術だ。未来を描く科学創作系の映画のなかで多々描写される通信または意思疎通技術だ。

 ノキアは今回、デジタル基幹設備提供会社のシティーファイバーと協業し、グラスゴウ大学内の試験場と25G PON技術を応用した。今回は最初の試験であり、商用化にはまだ遠いが、ホログラフィック通話が科学創作の産物から現実的な次世代技術に大きく近づいたことを示す実証例といえる。

https://electronics360.globalspec.com/article/17512/nokia-makes-holographic-call-over-5g