Thursday, February 03, 2022 8:15 AM

パナソニック、車載用小型パワーインダクターを商品化

 パナソニックは、車載用の小型パワーインダクター(4ミリメートル角サイズ)を商品化する。

 この製品は先進運転支援システム(ADAS)および自動運転システム用電子制御ユニット(ECU)の性能向上と小型化を実現し、厳しい環境にも耐えられる。同社は2022年5月から量産を開始する予定。

 パワーインダクターは、DC/DCコンバータ回路などに使われる電子部品で、エネルギーの蓄積やノイズを除去するフィルタの役割を果たす。

 パナソニックの小型製品は、メタルコンポジット材を一度溶融させて細部まで充てんする成形技術により、振動に対する耐性を大幅に高め、内部のクラック発生を防いでいる。またリード部に複数個所の接続部を設ける冗長設計によって接続の信頼性を向上させた。さらに、加工方式を変更し必要な熱処理工程を減らすことで、製造工程における二酸化炭素(CO2)排出量を従来比で50%削減した。

 このインダクターは、ADAS /自動運転システムを搭載した車両のECU電源回路、レーダーECU、センシングカメラECU、情報通信システム搭載車のECU電源回路、およびテレマティクスに使用できる。

https://news.panasonic.com/jp/press/data/2022/01/jn220131-1/jn220131-1.html