Tuesday, March 01, 2022 5:47 AM

リビアン、EV生産は順調に拡大〜30年までにシェア10%目指す

 アマゾンやフォードが出資する新興電気自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブ(Rivian Automotive、カリフォルニア州)は、イリノイ州ノーマル工場の生産を順調に拡大させており、2030年までにEV市場で10%のシェア獲得を目指している。

 ロイター通信によると、同社は1月、増産のために工場を10日間閉鎖して製造ラインを調整した。R・J・スカリンジCEOは最近のウルフ・リサーチ主催の会合で「生産は確実に増え始めている」と述べた。30年までの見通しについては「EV分野で10%のシェアを持つポジション構築に真剣に取り組めるよう、製品構成を考える」と話した。世界的な半導体不足に関しては「生産を構築するための推進における最も辛い制約」と述べた。同社の21年の生産台数は1015台で、サプライチェーンの混乱により目標の1200台に届かなかった。

 リビアンはこれまでに、特定の部品の半導体セットの一部を入手しやすい別の半導体セットに交換するなどの対応を取ったが、世界的な不足の影響は22年いっぱい続くと見ている。

 同社は現在、サムスンSDIから電池を調達しているが、自社生産に向けて試験ラインを構築しており、本格生産ではサプライヤー1社と共同投資する予定だという。

 またスカリンジ氏は、自動車メーカーにとってリチウムやニッケルなどEV電池の重要な材料の確保が重要になると見ており「それは選択ではなく必須事項だ」と語った。