Tuesday, June 28, 2016 10:45 AM

中国機、空自機に攻撃動作 空自OB、ネットで指摘

 元航空自衛隊航空支援集団司令官の織田邦男元空将は28日、インターネットのニュースサイトで、東シナ海上空で中国軍の戦闘機が空自の戦闘機に対し「攻撃動作を仕掛け、空自機が離脱した」とする記事を発表した。詳しい日時などは記されていない。防衛省幹部は、共同通信の取材に大筋で事実関係を認めた。

 記事で織田氏は、中国海軍艦が今月、沖縄県・尖閣諸島の接続水域や鹿児島県の口永良部島の領海などに入ったことに触れ「海上の動きと合わせるように中国機が極めて挑発的な行動を取るようになった」と指摘。

 具体的には、中国機が緊急発進(スクランブル)した空自機に「攻撃動作を仕掛けてきた」ため、空自機は「自己防御装置を使用しながら、中国機によるミサイル攻撃を回避しつつ戦域から離脱した」という。自己防御装置はレーダー誘導ミサイルなどをかく乱する火炎弾「フレア」を指すとみられる。(共同)