Tuesday, August 02, 2022 11:30 AM

エイヴァ、ドイツの自動化大手との契約を獲得

 エイヴァ・テクノロジーズ(Aeva Technologies)は8月1日、機械による製造ラインの自動化や採掘現場用トラックの自動運転といった産業用途の検知器をドイツ拠点のスィック(Sick)に供給する契約を締結したことを明らかにした。

 シリコン・バレー拠点のエイヴァは、三次元ライダー(LiDAR=Light Detection and Ranging=光検知&測距装置)検知器の開発で知られ、自動運転車(autonomous vehicle=AV)向けライダーの供給大手だ。

 エイヴァの三次元ライダーは、物体の移動速度も検出できるため、静止している物体と歩行者またはほかの自動車とを識別するのに役立つ検知器だ。

 ロイター通信によると、エイヴァはAV向けライダーを標的市場としているが、産業界向けの販売にも注力することで、ライダーの応用拡大と収入源多様化を図っている。スィックとの契約はその一環だ。

 スィックとの契約は、エイヴァが前にニコンと結んだ契約に続く工場向け供給に続くものだ。ニコンは、工場内で数フィート離れたところから製造品をスキャンして微細な欠陥を検出するためにエイヴァのライダー検知器を使っている。スィックはそれに対し、採掘現場の大型車両や貿易港の貨物コンテナ用クレーンといった大型設備向けに、数十~数百フィート離れた屋外でのスキャンにエイヴァのライダー検知器を使う計画だ。

 エイヴァは、スィックにライダー検知器を供給するだけでなく、さまざまの用途に応じて検知器を調整するためのソフトウェアもスィックに提供する。エイヴァのサルウシュ・サレヒアンCEOは、スィックとの契約について、ハードウェアの販売に加えソフトウェアのライセンスも含まれている、と取材に答えた。

 エイヴァは、最新の主力製品であるエアリースII(Aeries II)のスィック向け納品を2022年中に開始する。スィックとの契約によるフル生産は2024年から始まる見通しだ。

https://www.reuters.com/technology/aeva-strikes-deal-sell-industrial-sensors-germany-automation-firm-2022-08-01/