Friday, November 04, 2022 12:35 AM

自動車大手のEV関連投資、30年までに倍増へ

 世界の大手自動車メーカーは、大量のEVと電池や原材料の開発・生産のため、30年までに約1兆2000億ドルを投じる計画であることが分かった。

 ロイター通信が、公開済みのデータや各社の予測を基に分析した。1年前の分析から2倍以上に増えており、グーグルの親会社アルファベットの時価総額(1兆3000億ドル)に近い。

 自動車メーカーは、30年に計5400万台のEVを生産する計画で、EVは自動車の全生産台数の50%以上を占める。ベンチマーク・ミネラル・インテリジェンスと各メーカーのデータによると、メーカーと電池パートナーはEV生産を支えるため、30年までに容量換算で5.8テラワット時(TWh)の電池生産能力を設置する予定だ。

 EV増産の先頭に立つテスラは、30年に2000万台のEVを生産するという野心的な計画(テスラが22年に目指す販売台数150万台の13倍)を発表しており、そのためには推定3TWhの電池が必要になる。開示されたテスラの財務情報や世界のEV需要予測、電池および電池用鉱物の生産をロイターが分析したところ、何千億ドルものコストがかかると見込まれる。

 イーロン・マスクCEOは最近、テスラはすでに「モデル3」や「モデルY」の半分の製造コストを目指した小型EVプラットフォーム(車台)の開発に取り組んでいると述べた。

 VWも野心的な計画を持っており、30年までに欧州と北米に電池生産の大規模工場「ギガファクトリー」を追加し、主要原材料の供給を確保するために1000億ドルをはるかに上回る投資を行う。

 トヨタは車の電動化に700億ドルを投資し、30年には350万台のEV販売を見込んでいる。30種のEV発売を計画しており、レクサスは全車種をEVにする予定。さらに、EV計画を抜本的に見直し、EV用のプラットフォームを新たに作り出すための検討を始めた。

 フォードは、30年に全生産量の半分に当たる約300万台のEV生産を目指し、EV関連の支出目標(現在は500億ドル)を上げ続けている。メルセデス・ベンツは、EVの開発と生産に少なくとも470億ドルを準備しており、その3分の2近くはパートナーと電池生産を200GWh以上に増強するために使われる。

 BMW、ステランティス、GMはそれぞれEVと電池に350億ドル以上を費やす。特にステランティスは、北米の4工場を含め、提携先と合わせて30年までに400GWhの生産能力を持つ計画だ。