Tuesday, December 20, 2022 5:43 AM

自動運転トラックのエインライド、5億ドルの追加資金調達

 自動運転トラック開発のエインライド(Einride、スウェーデン)は、負債、株式投資および以前の融資の転換によって新しく5億ドルの資金を調達し、新市場と顧客の開拓を加速させている。

 ロイター通信によると、同社はバークレイズ・ヨーロッパから3億ドルの融資を受けたほか、EQTやノースゾーンといった新規および既存の投資家から2億ドルの出資を取り付けており、このうち9000万ドルは以前の債務を株式に転換する形で調達された。

 急成長するハイテク企業の中には、2022年になって資金調達に苦労しているところや、後払い決済サービスを手掛けるスウェーデンのフィンテック新興企業クラーナ・バンク(Klarna Bank)のように以前の評価額を大幅に下げて投資家を引きつけている企業もある。

 エインライドの創業者でCEOのロバート・ファルク氏は「今こそ、よりクリーンで安全かつ効率的な物資輸送を実現する技術の開発だけでなく、その導入を加速させるために行動すべき時だ」と話している。

 同社の事業は、貨物トラックの自動運転技術に基づいており、この技術は乗用車の自動運転より低コストで展開しやすいとの判断から近年投資家の注目を集めている。自動運転による貨物輸送サービスは、交差点がなく歩行者もいない高速道路を中心に、決められた地点間の固定ルートを走るため、ほかの技術よりマッピング(高精細デジタル地図生成)作業が少なくて済む。