Monday, May 22, 2023 6:50 AM

フォード、組み立て完了直後の車がみずから移動し充電、自動駐車

 フォードは、工場で完成したばかりの車両が組み立てラインから最終検査所まで自走し、充電したうえで自動駐車して出荷を待つ技術を試験中だ。

 フォード・ケルンEVセンターで導入を検討しているさまざまの取り組みの一つだ。車両間通信を利用して車を制御、監視する技術の開発が目的だ。

 組み立て完了直後の車は通常、道路や鉄道、フェリーによる輸送に向けた準備を整えて駐車するまでに、最終検査だけでもいくつもの場所を十数回移動する。人工知能技術で、組み立て完了直後の車両が自動で運転および充電して施設内を移動できるようにし、組み立てラインから出荷までの最終工程を完全自動化するのがねらいだ。

 フォードは、26年までに欧州で年間60万台のEVを販売し、30年までに全面的に電動化する計画だ。