Tuesday, July 18, 2023 11:40 AM

デラックスとジョン・F・ハント、ノーマティヴと契約

 世界初の炭素会計エンジン(carbon accounting engine)であるノーマティヴ(Normative)は、環境配慮に注力する会社の世界的増加によって顧客会社を増やしている。

 PRニューズワイヤーによると、デラックス(Deluxe)とジョン・F・ハント(John F Hunt)は最近、ノーマティヴが提供する正確かつ堅牢な炭素データを事業運営の意思決定に活用する契約を結んだ。

 ストックホルム拠点のノーマティヴは、環境関連規制遵守や商機拡大、株主対応といった各種の業務の改善や拡充のためのデータを世界中の会社らに提供している。

 炭素報告に関する法律は複数の先進国で整備され始めており、多くの会社にとって大きな圧力となりつつある。

 マルチメディア会社のデラックスは、事業全体に関する炭素排出の実態を正確に把握して、炭素会計や各種の報告を実行できるよう、ノーマティヴの炭素会計エンジンの活用を決めた。

 「正確なベースラインがなければ、目標に向けた進捗状況を追跡することは困難だ」「炭素会計は複雑で、ビジネスが環境にあたえる影響の全容を知るには、適切なデータを持つことが非常に重要だ」とデラックスの持続可能性担当世界統括責任者ディー・デイヴィソンは話した。

 一方、建設大手のジョン・F・ハントも、資材輸送から資材調達、建設、建物に関する炭素会計を厳密に実行することで、環境配慮への要求の強まりに対応するためにノーマティヴ・エンジンの利用を決めた。

 ノーマティヴの手法は温室効果ガス・プロトコールを土台とする。利用会社らは同エンジンによって、事業全般に関する排出量を包括的に算出できるようになる。同社は、3000万件以上のデータから、各社の活動や財務支出を炭素排出量に変換する。

 大企業にとっては、非常に広範かつ複雑な業務過程や価値連鎖から排出量を手作業ではじき出すことは現実的に不可能だ。そのため、それらを自動化する炭素会計エンジンは、法令遵守と環境対応、炭素報告、株主からの圧力への対応にとって非常に有用と評価されている。

 ノーマティヴのマギー・バギー最高執行責任者は、「炭素会計によって時代の先端を行くことが、投資回収や商機拡大につながることを多くの利用会社から学んでいる」と述べた。

https://www.prnewswire.com/news-releases/deluxe-and-john-f-hunt-use-carbon-accounting-engine-normative-to-stay-competitive-301873047.html