Friday, August 18, 2023 11:55 AM

ESPロジスティクス、スパイア・グローバルと提携

 空間データと分析、関連サービスの大手スパイア・グローバル(Spire Global)は8月17日、供給網の最適化および持続可能性ソリューションの大手ESPロジスティクス・テクノロジー(Logistics Technology)との契約を勝ち取り、気象条件API(application programming interface)を通じた風況データとリアルタイム船舶自動識別システム(automatic identification system=AIS)追跡データをESPに提供する、と発表した。

 複雑化した供給網の業界では、わずかな混乱でも重大な問題や遅延につながる可能性がある。そのため、在庫管理の最適化や物流過程の可視化、報告書作成の効率化を可能にするソリューションとサービスの需要は旺盛で、その市場は34億ドルに達している。

 ビジネス・ワイヤーによると、ESPは、ヘリコプターによる物流サービスの顧客らに運航上の飛行判断をくだすための即時かつ正確な風データを提供するために、スパイアの包括的な気象条件APIの採用を決めた。ESPはまた、スパイアのAISデータを活用して、船舶のリアルタイム追跡と、類似航路を航行する船舶の履歴データにもとづく目的地への到着予定時刻を顧客らに提供する。

 近年、発送側でも受け取り側でも荷物の移動過程に関する正確な情報をいつでも照会できるようにする機能を求める動きが強まっている。利用側は、移動過程の情報を把握することで、顧客サービスの質を上げるとともに、問題が起きた場合の即応力や予想力を強めることに注力している。

 「正確な風況データを活用することで、当社のヘリコプター物流の顧客らはその運航を最適化でき、またリアルタイムでの船舶追跡によって、輸送を積極的に管理して遅延を減らせ、全体的に生産性をあげることができる」とESPのジョナサン・ローゼンタールCEOは話した。

 スパイアとの今回の提携は、「一流の供給網サービスを提供するというわれわれの努力を強化するものであり、複雑化する供給網に直面しても、十分な情報にもとづいた意思決定ができるようにするものだ」と同氏は述べた。

https://www.businesswire.com/news/home/20230817694636/en/ESP-Logistics-Technology-Chooses-Spire-Global-for-Real-Time-Weather-and-Ship-Tracking-Data-to-Optimize-Supply-Chain-Efficiency