Friday, September 08, 2023 6:52 AM

電池用マンガン需要、20年代に8倍上昇へ

 新型電池や電気自動車(EV)の販売増加により、電池用のマンガン需要は2020年代に8倍以上増加するとの予想を、ベンチマーク・ミネラルズが発表した。

 グリーンカー・コングレスによると、マンガンはニッケル・コバルト・マンガン(NMC)からなる三元系正極材に使われる電池向けの重要な元素で、比較的低コストでEVの航続距離改善に応用できる。新型電池では、マンガンの使用量がさらに増えると見られている。

 自動車会社は、低コスト構造と性能向上に向けてマンガンを多用する電池にますます注目するようになっている。ゼネラル・モーターズ(GM)はルイジアナ州でマンガン精製所を建設しているエレメント25に投資しているほか、9月にはリン酸マンガン鉄リチウム(LMFP)正極を開発するシリコンバレーのミトラ・ケム(Mitra Chem)への出資も発表している。