Monday, October 16, 2023 11:55 AM

パスライト、顧客との会話から洞察を引き出す人工知能を開発

 顧客関連洞察の管理プラットフォームを提供するパスライト(Pathlight)は、顧客との会話から継続的に洞察を抽出し続ける人工知能技術の開発に取り組んでいる。

 ベンチャービート誌によると、同社の共同設立者兼CEOのアレキサンダー・ヴァミー氏は、同機能が年中無休の顧客調査専門班として機能し、顧客らに関する洞察を毎日24時間、生成し続けるる、と説明している。

 「新興企業が成功する理由の一つは、顧客に近いところにいてすばやく動けることだ。しかし、事業規模が拡大するにつれ、顧客情報をすべて確認することが不可能になる」と同氏は指摘する。そのため、「顧客について24時間体制で調査する専門部隊」を構築しようと考えた、と同氏は話す。

 パスライトのプラットフォームを使う顧客らは、従来どおりに管理者向けのパネルからそれらの洞察にアクセスできる。同プラットフォームは、製品に関する問題を理解したいといった利用者からの指示を受けて具体的な分析を行うように、人工知能が訓練されている。

 パスライトがベンチャービートに対して行った実演では、顧客との会話をリアルタイムで分析する様子が人工知能代理人のダッシュボードに示された。顧客からの通話やメッセージが同プラットフォームに入ってくると、人間の顧客担当者が対応するのと同時に人工知能によって処理され、要約や感情分析、そのほかの洞察が自動的に追加される。担当者が気づくべき問題点が検出された場合は、それをシステム上に表示する。

 パスライトは、同ソリューションを実現するために、基幹設備を独自に開発する必要があった。顧客との会話のような巨大なデータセットをチャットGPTのような既存の生成人工知能ツールに単純に供給するわけにはいかないためだ。

 同社は今後、限定的な自動修正機能を追加する計画だ。たとえば、わかりにくい点が販促キャンペーンにあることが検出された場合に即座に対応するといったことを想定している。ただ、判断や意思決定をくだす人間の存在の重要性を同社は強調している。

https://venturebeat.com/ai/pathlight-ceo-explains-how-its-ai-agents-will-perform-customer-research-24-7/