Tuesday, October 24, 2023 11:32 AM

エヌビディア、アーム設計基盤のパソコン用チップを生産へ

 人工知能チップ市場を独占するエヌビディア(Nvidia)は、長年にわたるインテル(Intel)の牙城であるパソコン向けチップ市場に進出する。

 ロイターによると、エヌビディアは、アーム(Arm)の技術を採用し、マイクロソフト(Microsoft)のウィンドウズOSを走らせる中央演算処理装置(central processing unit=CPU)の設計を密かに開始した、と匿名希望の情報筋二人が10月23日に取材に明かした。

 エヌビディアのその取り組みは、ウィンドウズ・パソコン向けアーム・ベースド・プロセッサーの開発と生産を支援するマイクロソフトの奨励策の一環だ。ウィンドウズに対応するチップの開発元を多様化したいマイクロソフトは、iOSパソコンから市場を奪い返すべく、アーム設計基盤のチップの開発をあと押ししている。

 調査会社IDCの2023年第3四半期暫定データによると、アップルのパソコンは、アームによる設計を採用したチップをアップルが独自に開発してマック製品群に搭載して以来、過去3年間で市場占有率を2倍に拡大した。

 情報筋によると、AMD(Advanced Micro Devices)もアームの技術を採用したウィンドウズ・パソコン向けチップの生産を計画している模様だ。

 関係者の一人によると、エヌビディアとAMDは早ければ2025年にもウィンドウズ・パソコン用チップを出荷する。両社はそれによって、ラップトップ向けにアーム・ベースド・チップを2016年から生産しているクアルコム(Qualcomm)に加わることになる。

 インテルにとっては、何年も前から厳しくなったパソコン用チップ市場での競争がさらに激化することになるため、エヌビディアとAMDの動きはきわめてやっかいだ。

 ただ、マイクロソフトとチップ・メーカーらがアーム・ベースド・チップの生態系を拡充しても、それが成功するとは決まっているわけではない。ソフトウェア開発者らは、インテルとAMDが使ういわゆる「x86電算構造」で動作するウィンドウズ用のコードを書くために、これまでに数十年と数十億ドルを費やしてきた。x86チップ用に構築されたコンピューター・コードはアーム・ベースド設計では自動的に実行されないため、アーム設計への移行によって問題が起きる可能性もある。

https://www.reuters.com/technology/nvidia-make-arm-based-pc-chips-major-new-challenge-intel-2023-10-23/