Wednesday, December 13, 2023 6:21 AM

カリフォルニア州排ガス規制で、組立工場のシフトを削減〜ステランティス

 ステランティスはカリフォルニア州の排ガス規制を理由に、組立を行うデトロイト・アセンブリ・マック工場のシフトを削減すると発表した。同工場では4600人の従業員を雇用し、SUVのGrand Cherokeeを生産しているが、3シフトを2シフトに減らし、生産台数を削減する。”カリフォルニア州の排ガス規制を遵守するため、販売を管理する必要がある”という。ステランティスはカリフォルニア排ガス規制の無効化を求めていると述べた。

 また、ジープ・ラングラーを生産しているオハイオ州トレドの組立工場は、終日稼働の3交代制から従来の2交代制に移行する。Stellantisは、このシフトによりデトロイト工場のパフォーマンスを向上できると述べた。同社は3600人以上の従業員に対し、雇用削減を警告している。

 ステランティスは、カリフォルニア州と同様の排ガス規制を採用している14州のディーラーへのガソリン車の出荷を制限している。また、PHVの販売をカリフォルニア州規則を採用している州に限定し、他の州には注文販売車のみを出荷したこともある。

 カリフォルニア州は22年8月に採択した規則について、環境保護庁(EPA)に承認を求めている。この規則により、同州は2035年までにガソリン車の販売を禁止し、それまでに少なくとも80%の電気自動車専用モデルの販売を義務付けることになる。EPAはまだパブリックコメントの募集を開始していない。