Monday, June 03, 2024 7:13 AM
ライサイクル、電池リサイクルでダイムラーと提携
リチウムイオン電池の資源回収会社ライサイクル(Li-Cycle、カナダ)とダイムラー・トラック・ノースアメリカ(DTNA)は、使用済みとなったDTNAの電動トラックのリチウムイオン電池をリサイクルするパートナーシップを結んだ。
車載電池の再生利用は、電池の寿命を最大限に延ばし、材料の廃棄物を減らして世界的な持続可能性の課題に取り組むDTNAの計画の一部。同社はリチウムイオン電池材料の修復、再生、再利用を重視している。
DTNAは、傘下のフレイトライナー、ウェスタン・スター、トーマス・ビルト・バス、フレイトライナー・カスタムシャーシ、デトロイトの各ブランドで、中・大型トラック、スクールバス、車両シャーシおよびそれらに関連する技術や部品の設計、エンジニアリング、製造、販売を行っている。
ライサイクルは独自の「スポーク&ハブ・テクノロジー」を活用し、あらゆる種類のリチウムイオン電池をリサイクルしている。スポーク(前処理施設)では、電池製造で出る端材や使用済み電池を加工し、リチウム、ニッケル、コバルトなど多くの重要金属が混ざった粉末状の中間生成物「ブラックマス」を生産する。将来的には、ハブ(後処理施設)でブラックマスを処理し、炭酸リチウムなどリチウムイオン電池のサプライチェーン(供給網)に不可欠な電池グレードの材料を生産する予定だ。