Monday, June 10, 2024 7:02 AM

飲食店で印刷メニューが復活〜QRコード不評で

 レストラン業界では近年、接客係を増やさずにサービスを迅速化できる方法として客が携帯電話で注文するQRコード式メニューが導入されてきたが、最近はこの方式への不満が高まっている。

◇年齢で反応に違い

 ウォールストリート・ジャーナルによると、不満は、注文品が確認しづらい、プライバシーが心配、テクノロジーが苦手、レストランの高級感を損なうなどさまざまで、スマホでQRコードをなぞるのは余計な作業をさせられているようで不愉快と感じる人もいる。このため、テーブルがある飲食店の多くはQRコードをやめて、紙のメニューに戻り始めている。

 ただし、メニューの詳細な説明、特別イベント用のメニュー、会計方法など、QRコードで得られる補足情報が役立っている場合は提供を続ける場合がある。QRコードの受け止め方は世代間で分かれるため、若い客が多い店は使い続けているところもある。QRコード式の最大の問題は、客に携帯電話が必要と説明しなければならないことで、客の年齢層が高い場合、戸惑う客には専用のタブレット端末を使わせる店もある。