Wednesday, July 03, 2024 7:25 AM

ボルボの電動トラック群、5年間で8000万キロ走行

 ボルボ・トラックが2019年から世界で販売したすべての電動トラックの累計走行距離が、このほど8000万キロメートル(km)を超えた。地球2000周分に相当する。

 グリーンカー・コングレスによると、同社は19年に最初の電動トラックを発売し、これまでに45カ国で3500台以上を販売している。同等のディーゼルエンジン・トラックで同じ距離を走った場合、2500万リットル以上のディーゼル燃料を消費し、排気管から6万8000トンの二酸化炭素(CO2)を放出する計算になる。

 ボルボは、電動トラック分野にいち早く参入したことで、ゼロエミッション輸送に関する独自の専門知識を構築し、それを次世代電動トラックの開発に生かしている。

 同社の電動トラック世界出荷台数は、23年に1977台と前年比で256%増加し、24年も顧客の関心は続くと見込まれる。24年1〜3月期は、欧州で電動トラック消費者の半数以上がボルボを選択し、電動トラック分野におけるボルボのシェアは56%に達した。米国でのシェアは44%だった。

 ボルボは23年、中南米に初めて大型電動トラックを納入。ブラジル、チリ、ウルグアイの顧客に車両を届けて電動トラックの存在感を広めた。またモロッコ、韓国、マレーシアでは大型電動トラックを納入した最初のメーカーになった。

 ボルボの電動トラックは、都市部の物流や廃棄物管理、地域輸送、建設など幅広いニーズに対応しており、同社は過去5年間でエネルギーの利用、充電、整備の最適化に関する強力な専門知識も構築した。

 ボルボ・トラックは現在、8種の完全電動トラックを提供している。最も売れているのは「FHエレクトリック」で、24年のインターナショナル・トラック・オブ・ザ・イヤーにも選ばれている。