Thursday, November 07, 2024 6:08 AM

ジオメイトとdSPACE、ADAS技術開発で提携

 人工知能(AI)を使ったマッピングの専門企業ジオメイト(GeoMate、カナダ)は、継続的に拡大する運行設計領域(ODD)における先進運転支援システム(ADAS)や自動運転技術の開発を加速させるため、自動運転車(AV)とコネクテッドカー向けにシミュレーションおよび検証ソリューションを提供しているドイツのディースペース(dSPACE)と業務提携した。

 ADAS & オートノマス・ビークル・インターナショナルによると、両社はdSPACEのシミュレーションシステムにジオメイトの「OpenDRIVE」OpenDRIVE」形式の道路ネットワーク定義ファイルや、高度に自動化された実環境の一貫性のある3Dモデルを統合する。これによりAV開発者は、高解像度の地理画像データに基づくシナリオで仮想テストドライブを迅速に実行できるようになり、AVのシミュレーションと検証の精度、効率、信頼性が向上する。

 dSPACEの「Automotive Simulation Models ASM」や「Aurelion」センサーシミュレーションといった検証および妥当性確認ソリューションを補完する際には、多くのパートナー企業との協力によって得られるシミュレーション用の素材が不可欠だ。また、各種の自動運転機能やセンサー機能を効果的に検証するには、道路の基本的な属性を正確に表現する現実ベースの3D環境モデルが必要になる。

 ジオメイトの「ASAM OpenDRIVE」形式ファイルがdSPACEプラットフォームに円滑に統合されることで、ユーザーは互換性のあるテストや展開ソフトウェアスタックを使って共同作業ができる。