Tuesday, November 12, 2024 6:12 AM

配車リフト、ロボタクシー導入でモービルアイなどと提携

 配車サービス大手リフトは、車両ベースに自動運転車(AV)を導入するとともに、AV分野の研究開発を促進するため、インテル傘下の自動運転システム開発大手モービルアイ(Mobileye、イスラエル)などと提携した。

 ロイターによると、リフトはロボタクシー(自動運転タクシー)関連で多くの契約を締結している同業のウーバーに対抗するため、携帯電話アプリケーションを通じたタクシー・プラットフォームに、モービルアイの自動運転システム「Mobileye Drive」を搭載した外部タクシー会社所有の車両を取り込む予定。

 リフトはまた、自動運転技術開発のメイ・モビリティー(May Mobility、ミシガン州)とも提携し、2025年からジョージア州アトランタにロボタクシーを配備する。さらに、機械学習とコンピュータービジョンを利用して運転を改善する製品を開発しているネクサー(Nexar、イスラエル)とも協力し、リフトの車両データとネクサーが保有する車両映像を使ってAV業界のR&Dを強化する方法を探る。

 市場最大手のウーバーは、すでにアルファベット傘下のAV開発子会社ウェイモとの提携を拡大し、GM傘下クルーズや中国の文遠知行(WeRide)などと新規契約を結んで、ロボタクシー分野の主導権を固めている。

 一方、EV大手のテスラは10月、26年に生産を予定しているロボタクシー「サイバーキャブ」のコンセプトを発表し、サンフランシスコで従業員を対象に配車サービスの試験運行を開始した。

 アナリストや業界専門家は、自動運転システムやロボタクシーの開発は、エンジニアリングや規制の壁があるため難しく、長い時間がかかると警告している。