Monday, December 23, 2024 6:13 AM
テスラ、新車の自動運転システムに重大な不具合
EV大手テスラの新車に搭載された自動運転システムに不具合が発生し、重大な問題を引き起こしている。
情報サイトのエレクトレックはここ数週間、テスラの新車購入者から車載コンピューターが故障したという報告を数件受けており、テスラの社内情報源と入手した文書に基づいてこの問題をより詳しく調べた。その結果、問題が起きているのはテスラの「HW4(AI4とも呼ばれる)」車載自動運転システムの新バージョン(社内では「AI4.1」とも呼ばれる)で、コンピューターがショート(短絡)していることが分かったという。
原因は調査中だが、考えられる原因の一つは、カメラのキャリブレーション(誤差補正)処理中に低電圧電池がコンピューターをショートさせている可能性がある。
問題を経験したドライバーらは、新車で最初の数十〜数百マイルを走ったところでコンピューターが故障したと報告しており、コンピューターが制御するアクティブセーフティー機能(ABS、横滑り防止装置など)、カメラ、衛星利用測位システム(GPS)、ナビゲーション、航続距離予測など幅広い機能が働かなくなっている。
テスラ関係者2人の話では、問題はかなり広範囲に及び、ここ数カ月に製造された新型コンピューターを搭載した車両が影響を受けている。テスラは現在、関連する苦情を多数受け取っているが、この問題に関するサービス速報(SB)は出していない。新車が運転不能と思われるのを防ぐため、テスラがサービス部門に問題を騒ぎ立てないよう指示しているとの情報もある。
現時点では、主な改善策としてコンピューターの交換が検討されているが、テスラは当面の対応としてソフトウェア・パッチの適用も検討している。