Tuesday, March 25, 2025 6:51 AM

AEM、次世代モーターを発表〜電力密度と効率を向上

 磁石を使わない電動モーターを製造している英アドバンスト・エレクトリック・マシンズ(AEM)は、次世代モーターモデル「HDRM300C」を発表した。

 エレクトライブによると、同モーターには圧縮コイル技術が使われ、従来のワイヤーレイアウトよりも電力密度と効率が向上している。「HDRM300C」は、従来の接続器具ではなくプラグインコネクターを採用し、内部コンポーネントも強化。さらに冷却システムを改良して、商用車が過熱することなく長時間稼働できるように設計されている。

 AEMによると、この改良により新型モーターは80%以上の導体スロット充てん率を達成しており、従来のワイヤーレイアウトの通常60%未満から大幅に向上している。

 同社は3月から「HDRM300C」のサンプルを配布し、量産は2025年10〜12月期に開始する予定。

 「HDRM300C」は、AEM独自の圧縮コイル方式を初めて採用した「HDRM150」モーターに続く製品。この技術は、モーター内の隙間や空気層を埋めるようにコイルを事前に巻き、圧縮することで隙間をなくしており、その結果サイズや重量を増やすことなく出力を向上させられる。