Wednesday, April 09, 2025 7:24 AM
EVの寿命、内燃エンジン車と同水準に〜英国の研究
電気自動車(EV)の寿命が延びており、最近は従来のガソリン車やディーゼル車と同等もしくはそれ以上に達していることが、欧米の大学研究チームによる共同調査で分かった。
エレクトリック&ハイブリッドテクノロジーによると、調査は英国運輸省の2005〜22年の自動車試験記録約3億件を対象に行われ、報告書がネイチャー・エナジー誌に掲載された。
異なるエンジンタイプにおける自動車の寿命を評価したところ、EVの平均寿命は18.4年、走行距離は12万4000マイルに達し、一般的なガソリン車を上回った。初期のEVは内燃エンジン車よりも信頼性が低い傾向にあったが、新型のEVは信頼性で顕著な改善が見られ、製造年が1年進むごとに故障の可能性が12%低くなっている。これはガソリン車の減少幅6.7%、ディーゼル車の1.9%を大幅に上回る。
調査は、英国のバーミンガム大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)、カリフォルニア大学サンディエゴ校、スイスのベルン大学の研究チームによって実施された。
EVの中で最も優れたブランドとして評価されたのはテスラで、ガソリン車ではアウディ、ディーゼル車ではシュコダが最優秀だった。
LSEのビエット・グエン-ティエン博士は「EVはもはや限定的な選択肢ではなく、従来の車に代わる現実的で持続可能な選択肢」と話している。