Monday, April 14, 2025 7:01 AM
オリゴー、自動運転の空港内車両を開発
自動運転車(AV)開発を手がける英オリゴー・インターナショナル(Aurrigo International)はこのほど、英国のコベントリー市で最新のAV技術「Auto-Cargo(オートカーゴ)」を公開した。これは公的助成機関のイノベートUK、コネクテッドAVセンター(CCAV)、輸送大手UPS、イースト・ミッドランズ空港との共同プロジェクトの一部。
航空情報紙エアカーゴウィークによると、Auto-Cargoはオリゴー最大の空港用車両で、既存のディーゼルエンジン搭載モデルに代わる完全電動で排ガスゼロ、総積載量1.65トン。自律走行によって空港内物流に変革をもたらすと期待される。
精密な自動化、高度な障害物検知、リアルタイムの車両連携機能を備えたAuto-Cargoは、作業員のストレスを軽減し、安全性を高め、地上でのパフォーマンスを最適化する。
イノベートUKとCCAVからの資金援助を受けているこの新型車両の次の目的は、英国で2番目に大きな貨物ターミナルであるイースト・ミッドランズ空港のUPSハブで、航空機との間で重量貨物を輸送することにある。
Auto-Cargoの設計・開発ではUPSと協力し、標準的な貨物パレット1個またはULD(航空機の貨物室に搭載する用具)2個を輸送できる自律走行車両を実現した。荷台には4500キログラム(kg)の貨物が積載でき、さらに1万2000kgを積んだトレーラーのけん引も可能。
18.4kWのツインモーターと四輪操舵を備えた電動駆動システムを採用し、空港貨物業務の効率性、安全性、持続可能性を向上させる。また、自社開発の新しいソフトウェア・アルゴリズムにより、降雨量が1時間当たり50ミリメートル(mm)を超える雨天を含む悪天候下でも完全に機能する。最高速度は時速25キロメートル、1回の充電で最大8時間の走行が可能。