Friday, October 24, 2025 7:19 AM
GM、「ブライトドロップ」生産終了〜電動バン、需要低迷で
GMは、電動バン「シボレー・ブライトドロップ」の生産を、需要が予想を大幅に下回ったため終了した。
オートモーティブ・ニュースによると、GMは21年、商用EVとしてブライトドロップを立ち上げた。24年にシボレー・ブランドに統合したが、販売不振で、カナダの組立工場CAMIは25年5月に生産を停止、10月中に1日1シフト体制での生産再開が予定されていたが、GMカナダは再開を11月に先送りしていた。
25年1月時点では、約300のシボレー販売店が「ブライトドロップ」取扱店として登録。GMは当時、ラストマイル配送用以外にも中小企業などによる商用利用を思い描いていた。 調査会社オートフォーキャスト・ソリューションズのサム・フィオラニ副社長(グローバル車両予測担当)によると、ブライトドロップは大きさ、価格、市場での位置付けといった面から普及に苦戦し、(トランプ)関税も助けにはならなかった。「関税発動前に将来は決まっていた可能性が高い」。
25年9月までのブライトドロップの米販売台数は3976台で、前年同期の992台からは増加していた。CAMI工場は、22年まで「シボレー・イクイノックス」を生産していたが、近年はブライトドロップが唯一の生産車両だった。GMは同工場の今後の使い道を検討するとしているが、フィオラニ氏は「(26年の)米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の見直しが終わるまで、この工場に別の車種が割り当てられる可能性は低い」と見ている。