Tuesday, November 25, 2025 6:32 AM
GM、「目視不要」運転機能導入へ〜2028年から「エスカレードIQ」で
GMは、走行中にドライバーが道路から視線を外せる「アイズオフ」運転支援機能を2028年に市場投入する。
GM経営陣が今後の技術戦略を概説した。オートモーティブ・ニュースによると、アイズオフ機能はまず大型電動SUV「キャデラック・エスカレードIQ」に搭載される。
GMはドライバーと車載人工知能(AI)ツールとの対話を可能にするコンピューティング・プラットフォームも導入する。AI需要の増大やさらなる高速大容量通信に対応するため、電波の帯域幅を従来比で1000倍に拡大し、10倍のソフトウェア無線更新(OTA)能力を備える。
GMの「スーパー・クルーズ」は手放し運転(ハンズオフ)が可能だが、ドライバーは常に前方を注視する必要がある。目視を不要にする新システムは、作動時にダッシュボードと外側ミラーに明るい青緑色のライトが点灯する。ライダー(光検知・測距装置)、レーダー、カメラを使用するシステムは、実走行データで訓練され、まれな状況を想定したシミュレーションでも検証されている。
GMは2024年、ロボタクシー(自動運転タクシー)部門クルーズを解散・統合し、個人用の自動運転車(AV)につながる先進運転支援技術(ADAS)の開発を優先する方針に転換した。クルーズの開発チームと技術、およびロボタクシー運用で達成した500万マイルの無人走行データなども「スーパー・クルーズ」の改善に活用されている。
GMは車両内部でもAIを活用する。2026年にはグーグルの会話型AI「ジェミニ」を車内に統合し、将来は自社開発のAIツールも導入する。