Monday, June 01, 2026 7:10 AM
車両呼び出し機能、欧州では現実に〜遠隔操作で無人の車が移動
「スマートフォンをタップすると車が駐車場から自分のいる場所まで自動で移動する」というSFのような機能が、欧州では現実のサービスとして急速に広まりつつある。遠隔操作技術の進歩や、より長距離かつ高度な自動運転を規制当局が認め始めたことが背景にある。
◇配車と共有サービスの中間
オートモーティブ・ニュースによると、欧州では複数の企業が、配車サービスとカーシェアの中間を狙った「遠隔操作車両」または「車両呼び出し(car summoning)」と呼ぶ機能の提供を始めている。自動運転システムの開発には数十億ドル規模の投資が必要になるが、この方法ならコストや技術的複雑さを大幅に軽減できる。
技術開発で先行する企業のうち、ベルリン拠点のベイ(Vay)は、遠隔運転オペレーターがオフィスから車を操作し、利用者が現在いる場所まで車を届けている。利用者は到着した車を自分で運転し、使い終わるとオペレーターが再び遠隔操作で車両を回収して、次の利用者の元に向かわせる。
同社は、コストや手間をかけずに配車サービスの約半額で客に自家用車並みの便利さを提供することを目指している。すでにベルギーのアントワープ・ブルージュ港で営業しており、レンタカー会社のPoppy MobilityやUshと提携してサービスを提供している。ドイツでも公道試験を行っており、公式ウェブサイトでは「安全で信頼性の高い遠隔運転技術を通じて、自家用車と同等の自由を低コスト・低負担・低環境負荷で提供する」とうたっている。