Friday, July 01, 2016 1:26 PM

誤出荷の鋼管、原発に使用 神鋼、東電の柏崎刈羽で

 神戸製鋼所の子会社「コベルコ鋼管」(山口県下関市)が日本工業規格(JIS)の表示と異なる配管用ステンレス鋼管を誤って出荷していた問題で、一部が東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)で建設中の設備に使われていたことが1日、分かった。

 過酷事故の際、原子炉格納容器の圧力を下げるベント装置に、ニッケルの含有量が少なく耐食性の劣る鋼管が使われていた。東京電力が正しい材質の配管に交換する。

 コベルコ鋼管の工場で製造時に、本数とサイズが同じだった別の製品の識別票を付け間違ったため、誤った製品が出荷されたとみられる。(共同)