Monday, December 05, 2016 10:41 AM

日本の経費負担に「満足」 米長官、次期政権けん制

 カーター米国防長官は5日、日本が負担している米軍駐留経費(思いやり予算)の現状に「満足している」と述べ、負担増を要求しているトランプ次期政権をけん制した。日本に向かう専用機内で同行記者団に語った。

 カーター氏は5日、米軍横田基地(東京都福生市など)に到着した。6日に安倍晋三首相と官邸で、7日に稲田朋美防衛相と防衛省でそれぞれ会談し、次期政権の対日政策が不透明な中、継続性を重視する考えを伝えるとみられる。

 カーター氏は「日本の支援で同盟関係はかつてないほど強くなった」と強調。日米同盟には、日本有事の際に米軍が日本を防衛する役割と、アジア地域に米軍が前方展開する基地を提供する役割の二つがあると説明し、日本の支援が「(米軍に)多くの機能を与えてくれている」と述べた。(共同)