Friday, July 01, 2016 6:03 PM

米欧露、中東和平交渉促す イスラエルに入植中止要求

 米国とロシア、欧州連合(EU)、国連は1日、イスラエルとパレスチナ自治政府に中東和平交渉の再開に向けて取り組むよう促し、イスラエルに対して占領地ヨルダン川西岸での入植地拡大をやめるよう求める報告書を発表した。

 報告書は和平交渉が進まず、テロなどの暴力が続いていることに「深刻な懸念」を示し、「現状を変える前向きな行動が必要だ」と強調。イスラエルとパレスチナの「2国家共存」が「和平実現の唯一の道だ」とし、双方に一方的な行動の自制と緊張緩和を求めた。

 パレスチナはヨルダン川西岸とガザを領土とする国家の樹立を目標としており、報告書はイスラエルの入植政策が「2国家共存」の実現を阻んでいると批判した。一方、パレスチナ側でイスラエルに対するテロ実行犯が英雄視される傾向があると指摘し、「パレスチナの指導者はテロをはっきりと非難すべきだ」と求めた。(共同)