Friday, July 01, 2016 6:04 PM

現場の判断尊重と司法長官 クリントン氏の立件可否

 大統領選の民主党候補指名が確実なクリントン前国務長官の私用メール問題を巡る連邦捜査局(FBI)の捜査に関し、リンチ司法長官は1日、立件の可否を自身が最終決定することはしないとの考えを示した。コロラド州での会合で、FBIや検察など現場の判断を「受け入れる」と述べた。

 クリントン氏は長官在任中に公務で私用メールを使っていたことが問題視され、FBIは機密情報の取り扱いに違法性がなかったかを捜査中。司法長官はFBIを監督する立場にあるため、FBIなどが訴追すべきだと結論付けても、民主党のリンチ氏が政治判断で退けるのではないかとの疑念が共和党を中心に広がっていた。

 リンチ氏は先月27日にクリントン氏の夫の元大統領と約30分間会談したことが不適切だったと批判されている。共和党の指名が確定している実業家トランプ氏は1日もツイッターで「不正だ」と非難。リンチ氏は疑念を与えるものだったとして「二度としない」と述べた。(共同)