Friday, December 16, 2016 10:10 AM

マイランなど医薬6社を提訴〜20州当局、価格談合で

 コネティカットなど20州の司法当局は15日、ヘリティッジ(Heritage、ニュージャージー州)やマイラン(Mylan、ペンシルベニア州)、テバ(Teva、イスラエル)など後発医薬品(ジェネリック)メーカー6社を反トラスト法(米独占禁止法)違反で提訴した。AP通信が伝えた。

 コネチカット州の連邦地裁に提出された訴状によると、6社は談合して抗生物質や経口糖尿病治療薬の価格を操作し、競争を不当に回避した。調査はコネチカット州司法省が主導し、ニューヨーク、フロリダ、ハワイ、マサチューセッツなどの当局が加わった。

 コネチカットのジョージ・ジェプセン司法長官は、ヘリティッジを「談合の首謀者」と名指ししながら、「ジェネティック業界全体に違法な共謀への参加がはびこっている」と指摘した。コネティカット当局は2年前から調査を開始し、これまでに「見過ごすわけにはいかない共謀と反競争的行為の証拠を積み上げた」という。

 ヘリティッジについては連邦司法省も14日、元幹部2人を抗生物質と糖尿病のジェネリック薬の価格操作で起訴した。

 ほかに訴えられた3社は、オーロビンド(Aurobindo、ニュージャージー州)、シトロン(Citron、同)、メイン(Mayne、オーストラリア)。