Monday, July 04, 2016 7:35 AM

「日本敵視」か「偶然」か バングラテロ、見えぬ真意

 バングラデシュ飲食店襲撃テロで、過激派組織「イスラム国」(IS)は犯行声明で「イタリア人を含む十字軍」を殺害したと主張する一方、日本人7人を殺害した理由には言及していない。中東の専門家の間では「日本人は偶然巻き込まれた」とする見方がある一方、「ISが日本を敵視している」ことが原因との指摘もある。

 ヨルダンのイスラム過激派専門家マルワン・シェハーデ氏は、ISの犯行声明が日本に全く触れていない点に注目。「犯人は欧州人が多く訪れる飲食店との情報を基にテロを実行し、日本人は偶然巻き込まれたのではないか」と語った。

 シェハーデ氏は、対IS軍事作戦に参加していない日本は「不信心者と見なされてはいるが、欧米人ほど狙われてはいない」と語った。(共同)