Tuesday, July 05, 2016 11:15 AM

中国機に緊急発進199回 4〜6月、過去最多

 防衛省統合幕僚監部は5日、領空侵犯の恐れがある中国軍機に対し、航空自衛隊の戦闘機が4〜6月に199回、緊急発進(スクランブル)したと発表した。3カ月間での統計では直近の1〜3月の198回を上回り、過去最多。統幕は「活動地域が南下する傾向にあり、動向を注視する」としている。

 6月上旬以降、沖縄県・尖閣諸島沖の接続水域や鹿児島県・口永良部島近くの領海で、中国海軍艦が相次いで航行している。同じ時期に、日本近海の上空でも中国軍が活動を活発化させている実態が浮かび上がった。

 4〜6月の全体のスクランブル回数は281回。中国軍機が約71%を占め、活動を南下させ、尖閣諸島の北方海域を飛行したことなどが確認された。2番目に多かったのはロシア機の78回で、昨年同時期より21回増えた。他は台湾機など。(共同)