Thursday, December 22, 2016 10:22 AM

化石燃料重視へ転換 環境消極派そろう次期政権

 トランプ次期政権下では、温室効果ガスの排出量削減を目指した規制の撤廃や、化石燃料を重視したエネルギー政策への転換が予想されている。環境保護局長官とエネルギー長官に、いずれも地球温暖化に懐疑的な人物を充てることが決まっているからだ。

 環境保護局長官となるプルイット氏は「(同局の)規制が産業を圧迫している」が持論。エネルギー長官となるペリー氏は石油や天然ガスの大生産地テキサス州の知事を務めていた。

 天然資源保護協会のスー代表はプルイット氏について「エネルギー産業界の利益代表で、国民の健康やきれいな空気を守ることは考えていない」と述べ、長官に不適格と訴える。環境保護団体のシエラクラブはペリー氏に関しても「化石燃料業界の金持ちの味方」と指摘する。(共同)