Thursday, December 22, 2016 10:22 AM

対米関係「岐路」とフィリピン外相 トランプ氏就任で好転も

 フィリピンのヤサイ外相は22日、首都マニラで共同通信のインタビューに応じ、米国との関係について「ある意味、岐路にある」と強調した上で、トランプ次期大統領が就任すれば冷え切った両国関係が好転する可能性があるとの考えを示した。

 6月末に就任したドゥテルテ大統領はオバマ大統領に対して何度も暴言を吐いたほか、駐留米軍の早期撤退を求めるなど米国と距離を置く外交方針を鮮明化。米側もフィリピン国内での人権状況に懸念を表明し、政府系援助機関が援助更新を見送るなどしている。

 ヤサイ氏は対米関係が岐路にある理由として「フィリピンが独立した外交政策を追い求めているためだ。私たちはいつまでも子供ではない。自分の足で立たなければならない」と説明。ドゥテルテ政権が中国やロシアに接近していることについては「米国との関係を弱めるわけではない」と強調した。(共同)