Thursday, December 22, 2016 10:25 AM

糸魚川大火、140棟延焼 10時間、被災7万平方メートル

 22日午前10時半ごろ、新潟県糸魚川市の中心部にある中国料理店から出火、強風にあおられ商店や住宅などへ次々燃え移り、同日夜までに約140棟に延焼した。糸魚川市は付近の約360世帯(約740人)に避難勧告を出した。佐渡を除く新潟県内の自治体や富山県から応援の消防隊が消火に当たり、約10時間半後の午後9時前、火災はほぼ消し止められ、鎮圧状態となった。

 総務省消防庁によると、地震や津波を除くと、住宅や飲食店が火元となった火災としては過去20年で最悪の焼損棟数となった。新潟県は災害対策本部を設置し、自衛隊に災害派遣要請。糸魚川市に災害救助法の適用を決定した。

 市消防本部によると、被害は約7万5000平方メートルに及んだとみられる。消防庁によると、建物の焼損面積が3万3000平方メートル以上と確定すれば、日本海沿岸部では酒田の大火(1976年、山形県)以来となる。(共同)