Wednesday, January 04, 2017 12:06 PM
テスラの16年販売、目標の8万台に届かず
電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは、2016年10〜12月期の販売台数が前年同期比を27%上回ったものの、通年では目標の8万台にわずかに及ばなかった。
ウォールストリート・ジャーナルによると、テスラは第4四半期、前年同期の1万7478台に対して2万2200台を売り上げたが、セダン「モデルS」およびスポーツ多目的車(SUV)「モデルX」を併せた通年販売台数は7万6230台となった。
テスラは17年、大衆向けの新型セダン「モデル3」(3万5000ドル)の発売を予定しており、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)としては投資家の信頼を強固にするためにも販売目標を達成して16年を締めくくりたいところだった。野心的な目標を掲げては不到達を繰り返しているマスク氏は、18年末に50万台、20年末に100万台の販売目標を掲げている。テスラの16年生産台数は約8万4000台だった。
4Qの受注数は過去最高水準に達した一方、テスラは半自動運転システム「オートパイロット」の改良に伴うハードウェアの搭載で手間取り、欧州やアジアを中心に納車が間に合わなかった。テスラは支払い済みでも配達が完了していない車両の台数(約2750台)を販売台数に含めていない。
オートパイロットをめぐっては、16年5月に搭載車両がトレイラーと衝突してドライバーが死亡する事故が発生し、運輸当局が調査を行った。
モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は投資家への報告書の中で、モデル3の発売は18年にずれ込むとの見方を示した。