Friday, January 13, 2017 10:18 AM

独シェフラー、モーター大手の過半数株取得

 ドイツの精密部品大手シェフラー(Schaeffler)は、自動車用高性能モーター製造コンパクト・ダイナミクス(Compact Dynamics)の株式の51%を、独半導体大手セミクロン(Semikron)から取得する。

 シェフラーのプレスリリースによると、シェフラーとセミクロンは、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の電力制御システムの開発と同システム部品の統合でも提携する。購入額など詳細は不明。取得は2017年1〜3月期中に終了する見込み。残りのコンパクト・ダイナミクス株についても18年半ばまでの取得オプションの権利を得た。

 コンパクト・ダイナミクスの取得とセミクロンとの業務提携で、シェフラーはeモビリティ分野で強力な足がかりを得た。コンパクト社はモータースポーツ向けの高性能モーターを少量生産する。シェフラーはこれまでにも、EVレースの「F1」と言われる「フォーミュラE」レースのチーム「フォーミュラアウディABTシェフラー」でコンパクト社と組んだことがある。

 シェフラーはモーターのほか、2速電動変速システムや電動ホイールハブ・ドライブ、48Vハイブリッド・システムの開発にも取り組んでいる。