Monday, January 23, 2017 10:36 AM
パリなど4都市、25年までにディーゼル禁止
パリをはじめ世界の主要4都市はこのほど、メキシコで開催された世界大都市気候先導グループ(C40)のサミットで、2025年までにディーゼル車を禁止する方針を表明した。
オートモーティブ・ニュースによると、共同声明に署名したパリとメキシコシティ、マドリード、アテネ各市の市長は「電気自動車(EV)、水素燃料自動車(FCV)、ハイブリッド車(HV)の利用を奨励するためにあらゆる努力を講じる」と宣言した。
メキシコシティのミゲル・アンヘル・マンセラ市長は、「メキシコシティが大気汚染と交通の両問題を抱えていることは広く知られている。自転車向けのインフラに投資すると同時に、高速バスと地下鉄システムの代替交通手段を拡大することで、交通(渋滞)と肺(鬱血)双方のコンジェスチョン緩和に取り組んでいる」と述べた。
他の都市では徒歩や自転車の活用も推進していく計画だ。
署名した4都市はいずれも、二酸化窒素と粒子状物質への懸念を背景に、大気汚染との関係が周知されている路上でのディーゼル車の利用を禁止する。
パリのアンヌ・イダルゴ市長は既に、20年までに老朽化したモデルをはじめ汚染源とみなされる車両を禁止する一大施策を打ち出したほか、車両の解体事業者に対するインセンティブも実施している。
マドリードはスモッグ対策として、住民以外の駐車禁止と速度制限を導入した。
大気汚染が深刻なアテネでは、人体はもちろん市内の歴史的建築物への影響を危惧している。
各都市はこのほか、公用で天然ガス(CNG)車を試験しているパリとマドリードなど、公共交通機関や公用車にディーゼルの代替手段導入を進めている。