Wednesday, January 25, 2017 11:33 AM

パナとクアルコム、車載システムを共同開発

 米国パナソニック・オートモーティブ・システムズとクアルコム(Qualcomm)、グーグル傘下アンドロイド・オートは、最新モバイルOS「アンドロイド7.0」をベースにした次世代の車載インフォテインメント(IVI)システムを共同開発した。

 オートモーティブ・ニューズによると、次世代IVIシステムにはクアルコムの「Snapdragon 820A」プロセッサーが使われている。車専用に開発されたシステムにはハードウェアや高速通信LTEモデム、OSなど必要な機能がすべて含まれており、スマートフォンを持っていなくても車内で利用できる。

 米国パナソニック・オートのトム・ゲッパート社長によると、3社はシステム開発で、世界のメーカーがIVIシステムを開発する時間とコストを抑制でき、車の機能を効果的に進化させられることを目標に掲げた。将来性のある先進的なシステムだといい、ゲッパート氏は「IVIの2世代分を飛び超えるほどの機能を秘めている」と自信を見せた。

 パナソニックは、スマホやタブレット、センサー、カメラ、車載システム、先進運転支援システム(ADAS)などさまざまな機能をつなぐ、現代の自動車に必要なインフォテインメント部門の強化に取り組んでいる。最近も、IBMと提携して同社の人工知能ワトソンの技術を応用した次世代型スマート車両向けのプラットフォーム「パナソニック認知インフォテイメント(Panasonic Cognitive Infotainment)を開発すると発表したばかり。